町田・相模原|不登校の高校生のための通信制高校「精華学園町田校」校長ブログ

不登校の生徒が勉強しない理由

time 2016/12/22

目次
  1. 勉強する意味がわからない
  2. 完璧に頑張る必要はない
  3. 不登校の期間に勉強以外にも目を向けよう

 1.勉強する意味がわからない

不登校の生徒が勉強しない時に「勉強して何になるのか?」「勉強する意味がわからない」と言うことがあります。そう言われると保護者としては、答えに困りますね。昔は目の前に畑や田んぼがあって、家族が働いている様子を見て「この作業ができないと仕事ができないな?」とイメージができたし、他に選択肢がなかったり少なければそれでも良かったのかもしれません。しかし、今はそれと比べると職業の種類も専門性もそして何より不透明さが増しています。今、勉強していることが将来のどの職業のどの場面で必要とされるのかがイメージしにくいのです。そのため、より一層「何のために勉強するの?」となってしまいます。

勉強だけに固執しないで「生きる」ということを考えてみる時間にすることも大事です。メイド喫茶、自衛隊の基地見学、パン工房、音楽活動、ゲーム制作現場などさまざまな現場を見ることで視野が広がった生徒もいます。そして、やりたいことの断片が見えてくると具体的に勉強の必要性がわかってきます。

勉強だけを頑張って何事もなかったかのように専門学校や大学などに進学しても生き方が見えてくるわけではありません。勉強する意味がわからないまま勉強している人はどこかの時点で迷子になるのです。進路はさまざまな経験から見えてきます。

2.完璧に頑張る必要はない

中高一貫校の進学校では、宿題や予習・復習など、かなりの時間を学習に使わないと学校の勉強についていかれなくなります。不登校になる子どもの中には、すべての教科をがんばらないといけない状況が辛くなっている場合があります。自分としては、すべての教科を完璧にしたいのに、中には苦手な教科もあり、完璧にはなりません。苦手な教科はある程度まででいいと、割り切れれば、学習自体も乗り切れるし、不登校にはならないですが…完璧主義の中高生は、完璧にできないのなら、すべてをやりたくない(やれない)と思ってしまい、勉強をしなくなり、次第に学校に行けなくなります。偏差値の高い大学に行きたいとは考えているのですが、勉強をする気持ちにはならず、苦しんでいます。

将来を考えるとすべての教科を完璧にがんばる必要はありません。まずは一般入試で必要な教科とそうでない教科に分け、必要な教科は学校以外での学習すること、そうでない教科は単位を取るために必要なレベルの勉強だけをするように伝えると子どもは安心します。すべてをがんばらなくていいんだと思い始め、必要な教科の学習を、自分がわからなくなったところから勉強するようになると状態が一歩良い方向に進みます。

3.不登校の期間に勉強以外にも目を向けよう

高校を卒業することは、その後の進路選択の上で大切なことですが、学習自体があまり好きではなくて、学習以外のことで生きていける才能のある子もいます。学習は嫌いだけれど、接客がとても上手だったり、片付けが好きだったり、手先が器用だったり。そういった高校生は、大学進学にこだわらずに特技を活かした進路に進むとイキイキしてきます。学業、学歴、偏差値という進路もありますが、「この仕事に就きたい」「これをやって生きていきたい」という目標をベースにした進路もあるのです。不登校の期間は学校に行けるかどうか?勉強ができるかどうかも大事ですが、勉強以外のことにも気持ちを向けるチャンスでもあります。

 

やる気引き出すモチベーション教育

プロフィール

椎名雄一(心理カウンセラー)

椎名雄一(心理カウンセラー)

初めまして。椎名雄一です。 多くの大人が問題を先送りしようとします。今、解決しなければ、子どもはより困難な未来を乗り越えなくてはなりません。 [詳細]