町田・相模原|通信制高校 精華学園町田校 校舎長ブログ

起立性調節障害、うつ病、ひきこもり、発達障害に必要なのは「正しい理解」

未来が見える教育 vol.02 高校講演より

time 2017/04/25

高校生と関わっていると社会の歪みを感じます。大人が作った歪みに彼らは空気を読んで合わせます。学校に行けない子の多くは「合わせるのに疲れた」「もう無理だ」と思っています。そのひとつが機能を追い求める社会のように思えます。

このコーナーでは講演をした学校の生徒との関わりや相談内容、感想などをテーマにお伝えしています。

【講演後の感想:自分が悪いのかな?】

私はいろんなことに対して自分が悪いのかなと考えることもあるけど、そう考えてばかりではいけないと思いました。カウンセリングは受けたことがないので、どんな仕事なのか知ることができてよかったと思いました。「存在」と「機能」と言う話を聞いて本当に共感できるところがたくさんありました。どうしても機能という面を考えてしまうから存在が大切なんだと改めて感じました。
講演をしていると生徒の自己肯定感が低い学校が多いことがわかります。講義の途中で温まってくると「自分が好きな人!」と聞くことがよくありますが、誰も手が上がりません。そればかりか、「自分が嫌いな人!」と聞き直すと全員が自信満々に手を挙げます。なぜ、彼らは自信が持てないのか?ひとつには基準となる概念がないことだと彼らは言います。40代50代の人が子供の頃はだいたいこれくらいが正しくて、これぐらいから怒られて、これぐらいからはやってはいけない。ということを家庭や学校でしっかりと学ぶことができました。しかし、多様性や個人主義が歌われる現代では公務員になるのも生き方だけれどユーチューバーのような職業も考える人がいます。安定した堅い仕事が基準で、どこまで離れたらよいかを考えてその他の仕事を選ぶのではなく、どの仕事も横並びのように見えると彼らには難しいのかもしれません。同じように「歩きスマホは良いのか悪いのか?」いけませんと言いながら大人がやっているわけですから、子供はどの辺りで空気を読めば良いのか難しいところです。そんな判断がつかない中で「こうするべき」と言われたことができなかったら、それは自分が悪いということになります。ここまでは自分が悪いけれど、ここから先は社会が悪い。仕方がない。これをどうやって教えるかは難しい問題だなと感じます。「機能性が低いから悪い」ということが人間にいって良い言葉ではないことすらわからない人が増えてきていますから、、、

プロフィール

椎名雄一(心理カウンセラー)

椎名雄一(心理カウンセラー)

初めまして。椎名雄一です。 多くの大人が問題を先送りしようとします。今、解決しなければ、子どもはより困難な未来を乗り越えなくてはなりません。 [詳細]