町田・相模原|通信制高校 精華学園町田校 校舎長ブログ

起立性調節障害、うつ病、ひきこもり、発達障害に必要なのは「正しい理解」

人を生かす学校・仕事

time 2017/10/15

社会の多くは場所や仕組みが先にあり、それにはまる子ども・人材を求めています。

でも、30人、40人の集団に中にいるのが苦手な人もいます。一例ですが、聴覚過敏の生徒は教室でしている音や声が全て同じトーンで聞こえてきます。会話をしている人の声に加えて、それ以外の人の声が耳元でたくさん聞こえてきたら、混乱しますし、ストレスを感じます。逆に静かな環境や1:1で相手が向き合ってくれれば力を発揮します。

1.産業革命と障害者

障害者という言葉は産業革命とともに生まれました。1日8時間、週5日働けることを「正しい」と定義するとそれに当てはまらない人は「障害」と言われかねません。学校においても50分座ってじっとしていられる子が「正しい」そうなると座っていられない人はダメということになります。あてがわれた仕事に適応できなければ、必要のない人材のように扱われ、1日1時間しか働けない人は障害があるという流れになってしまいます。

それがさらに現代になり、IT化が進み、どんどん作業が難しくなっていきます。簡単な作業は人工知能や外国人に奪われて、さらに居場所がなくなってきています。

そんなあてがわれたパッケージにはまらないと居場所がなくなり、就職が決まらないということになってしまいます。私はそれがおかしいと思います。

2.人に役割を作る難しさ

人を見て、個性を活かせば仕事は作れます。社会とつながっている大人が関われば、素晴らしい人生にすらなります。大人が画一的なパッケージしか考えず、「学歴」「正社員」と枠にはめようとすれば当てはまらない人は生きていくことができません。

なぜ、仕組みに人を合わせることをしても人に役割を作ることはダメなのか?

それは資本主義経済の中ではコストがかかりすぎるからです。複雑に絡み合っている社会においてはレゴのブロックのような人材を求められ、個性に合わせて役割を作ることはコスト的に見合いません。ひきこもりの状態の子が企業に復帰できる限界が25歳とされています。それ以降は企業側の教育コストの方が高くつきます。福祉系の企業や特別な運営方法をしていない限りは赤字になってしまいます。

3.それでも人を生かす

いろいろと生きにくい社会になっているですが、誰の責任でしょうか?少なくとも今の子供達ではなく私たち大人たちの責任です。彼らが今の社会を見て、大人を見て、やる気をなくしているのは大人が見せる後ろ姿のせいです。社会に還元しようとしない大人。自分のことでいっぱいいっぱいの大人。疎外感がある社会。彼らからはそう見えています。

それでも人を生かすにはどうしたら良いか?

私たちは「高校生の目を死んだ目にしない!」これがひとつ重要なポイントだと思っています。彼らの弱点は空気を読みすぎ、未来が見えにくいことですが、強みは大人が見えない代替えのプランを思いつく可能性がある点、それが見える点です。彼らの言葉に耳を傾けて、共に未来を探していくことが私たちの未来を作る意味でも重要だと私たちは考えています。

 

プロフィール

椎名雄一(心理カウンセラー)

椎名雄一(心理カウンセラー)

初めまして。椎名雄一です。 多くの大人が問題を先送りしようとします。今、解決しなければ、子どもはより困難な未来を乗り越えなくてはなりません。 [詳細]