町田・相模原|通信制高校 精華学園町田校 校舎長ブログ

起立性調節障害、うつ病、ひきこもり、発達障害に必要なのは「正しい理解」

先生が原因で不登校に

time 2017/12/31

先生の対応の仕方が原因で不登校になるケースも少なくありません。カウンセリングで生徒と話をしていると先生の対応の問題が話題になることが多い一方で「先生が原因」とされることはあまりありません。

学校の立場の問題

学校は外界と隔離された社会です。学校の中で起きていることを正確に調査することは容易ではありません。生徒から見たら、先生が原因で不登校になったとしても、学校は「そうです。先生が不登校の原因でした」とはもちろん発表しません。

空気が読めない先生

「先生を信頼して相談して!」と言って、生徒の心を開き、教室内で起きている問題を把握しようとする先生は少なくありません。生徒も先生がここまで言ってくれているのだからと本音を話すこともあります。そして先生は「先生に任せておきなさい」といって、その問題をホームルームの議題にしたり、トラブル相手の生徒に正面から「そういうことはやめなさい」と注意をしたりします。もちろんそれで問題が解消するはずはなく、生徒間が余計にギクシャクして問題が悪化します。そして居場所がなくなった生徒が学校に行けなくなり、不登校になりますが、このようなケースでは先生自身には原因を作ったという自覚すらないこともあります。

古い体質の先生

現代の日本では「子供を褒めて育てる」というのが一般的です。これが正しいかどうかは別の議論の余地がありますが、この流れで育てられている子供が多いことは事実です。そんな中、古い体質の先生が暴力的な表現を使って、教育をするとそれが怖くて学校に行けなくなる生徒もいます。「大きな声を出す先生がいるので怖くて学校に行けない」それが不登校の原因になることもあるのです。

理解がない先生の言葉

たまに信じられない言葉を生徒にぶつける先生もいます。「お前が悪い」「お前はダメなやつだ」そんなメッセージを込めた言葉を先生に言われたら生徒は教室にいられなくなります。カウンセリングをしていてよく遭遇するのは「お前は人間のクズだ」と確かに言われたと生徒が涙ながらに訴える一方で先生は「そんなこと言うはずがないじゃないですか!」という場面です。私たちは警察や裁判官ではありませんから真相を知る由もありませんが、生徒の様子からして、何もなかったとは思えないことはよくあります。

先生自身のストレス

良くも悪くも先生という職業が聖職と呼ばれていた頃は先生の言葉を保護者も生徒も誠実に受け止める姿勢がありました。しかし、先生の地位が下がり、先生の言葉が通りにくくなった現代では先生自身のストレスも尋常ではありません。問題を起こす先生個人の問題と考えるよりも日本全体として、子供たちをどのように育てていくかという視点を持たないと責任の押し付け合いになってしまいます。これが増え続けている不登校の一つの原因であるとも言えます。

 

プロフィール

椎名雄一(心理カウンセラー)

椎名雄一(心理カウンセラー)

初めまして。椎名雄一です。 多くの大人が問題を先送りしようとします。今、解決しなければ、子どもはより困難な未来を乗り越えなくてはなりません。 [詳細]