2018/11/28
不登校・ひきこもりの子供たちの多くはうつ病っぽい症状を併発しています。仮に「うつ病」ではなかったとしても関わり方にはコツがあります。「うつ病のメカニズム」に興味を持ってくださった保護者十数名と共に「うつ病のメカニズム」についての講義を行いました。
1.当事者から見たうつ病の真実
一般論で言われるうつ病と当事者から見たうつ病はだいぶ違います。そして、それは不登校の当事者になっている人たちにも共通しています。
1)大事なのは誰?
よくあるケースが一番悩んでいる本人の気持ちとは関係なく、ことが進むことです。「制度」「ルール」「薬」「学校」「単位」「進路」そういうことも大事ですが、最も大事なのは本人の心です。本人の心に沿っていなければ、どんな提案も押し付けであり、本人よりも周りに合わせろというメッセージになってしまいます。
2)治療者が悪化させる
ケアや治療をするのが好きな人がいます。そういう人は過剰に困っている人にマイナスを押し付けてしまいます。そうすることで治療者が逆に症状を悪化させ、問題を複雑にしています。子どもの気持ちが回復すれば良い。うつ病が回復すれば良い。ただそれだけのことなのに関係のないことをしていませんか?
3)うつ病の原因
うつ病の原因はたったひとつです。それも全員同じ答えです。にもかかわらず、多くの人は家庭環境が悪かったとか、幼少期に問題があったとか、お母さんが変わるべきだと話を広げます。最もシンプルな論点から遠いところで対策をするのは勉強が嫌だから文房具を買いに行ったり、予定を立てる人のようです。
その他の講義内容については、是非次回参加してみてください。
2.当事者の声
当時、悩みを抱えていた卒業生にも生の声を聞かせてもらいました。時間の流れで次第に見えてくること。親の立場と子の立場の違い。ゲームをしすぎることをどう考えたら良いか・・・について、子どもの視点に近い視点から語られました。
3.次回予告
3月2日(金)19時から21時 支えるチカラ @精華学園高等学校 町田校