2018/11/28
精華学園高等学校 町田校の卒業式が3月10日に行われました。
平成29年度 卒業式
- 入学した頃とは顔つきが変わってしっかりした生徒
- 悩んで悩んで自分の進路をようやく自分で決めた生徒
- 考え方がひとまわり大人になった生徒
高等学校の経営と校長先生の役回りはハラハラすること、気苦労もたくさんあります。でも、生徒たちの頼もしく成長した表情を見て、それらが全て報われた気持ちになります。
1.準備
在校生や教員が中心になって、式典の準備・謝恩会の準備を進めます。今年の夏ぐらいに教室の壁一面をホワイトボードにしたので、その一面にメッセージを書こうと教員も生徒も思い思いのメッセージやイラストを書いて盛り上げてくれました。
それ以外にも謝恩会の食事などの準備などを誰に指示されるともなく、テキパキとこなしていました。前日からの大雨で都内の電車のダイヤが大幅に乱れていたにもかかわらず、みんな積極的に準備をしてくれました。
2.式辞
校長先生からの式辞は1年間で2回だけ(入学式・卒業式)ピリッとする5分間です。それ以外が緩やかな雰囲気の校風なので、この5分間はいつも異質な雰囲気になります。今日も「卒業生の皆様・・」と始めた瞬間に空気が切り替わりました。でも、生徒が一生懸命にこちらをみて、一言一言をしっかりとかみしめてくれているのがよくわかりました。「この学校にはあまりない堅い雰囲気だけれどもしっかりとメッセージを伝えよう」そう感じました。
「人のつながりと感謝」について、精華学園高等学校 町田校での様子を交えながらお話をさせていただきました。校長先生の話など聞いている人がいないのが普通だと思うし、僕も当時は聞いていなかったな。記憶に残る先生の話がなかったな。と思います。そんな中でも彼らは真剣に聞いてくれました。うなずいて聞いてくれました。目が潤んでいる子もいました。
目が潤んでいる生徒の目を見るのは危険ですね。こちらの声が震えてしまいます。
こうして無事、短い式辞が終わりました。
3.写真で振り返る
卒業生の普段の様子を撮りためた写真をBGMとともにみんなで鑑賞しました。ズーラシアに行った時の様子。猿島に行ったこと。バーベキューをしたこと。普段の様子。思い出がたくさん蘇ってくるとともに生徒の成長が写真からも感じられました。長いようであっという間の在籍期間。彼らは満喫してくれただろうか?楽しかったかな?そんなことを考えさせられる瞬間です。
4.卒業証書授与
卒業証書授与の時間も少しだけ緊張感が漂います。証書を渡されることではなく、その直後に一言スピーチがあるからです。卒業生は思い思いに学校に入るきっかけから振り返ってくれたり、在学中の心境などを語ってくれました。まさに正直な心の底と言葉が同じなんだろうな。と感じられる感想でした。
そして、共通して全員が言葉を添えてくれたのが「人とのつながりと親への感謝」でした。僕は式辞の中で「近い将来、心に余裕が出来た時に、自分が大変だった頃に同じように家族や周囲にいた人たちも大変だったであろうことに気持ちを向けてみてください。そして、感謝できるような人になってください」という言葉に即興で答えてくれたのです。「ああ、堅苦しい、子供達が嫌がる式辞をこれほど誠実に受け取ってくれる素晴らしい生徒たちだな」と感じざるを得ませんでした。
5.謝恩会、パーティ
いろいろな人の気遣い、思いやり、サポートの中でパーティが進められ、時間の都合をつけた去年や一昨年卒業した生徒たちが飛び入り参加して盛り上げてくれました。式典は12時に終わり、パーティも13時に終わったはずなのに15時を回っても楽しそうな生徒たちの声が教室に響き渡っています。
精華学園高等学校 町田校の卒業式の面白いところは
「卒業しても遊びにおいで」と先生や在校生がいうものだから、卒業式の翌週もまだまだ顔を出す生徒が多いのです。そして、卒業後も本当によく立ち寄ってくれます。いまだに一期生が出入りしているくらいです。だから、卒業式が感動的なお別れにはならないのですが、それでも何人かはさみしそうに目を潤ませていました。
もう少しすると4月。
新しい年度が始まります。
気持ちを切り替えて、それぞれの新しい生活が始まります。
高等学校を経営しているとそういうものに触れる機会が本当に多いので、自分自身の気持ちも切り替わります。心機一転、平成30年度も頑張ろう!!