町田・相模原|通信制高校 精華学園町田校 校舎長ブログ

起立性調節障害、うつ病、ひきこもり、発達障害に必要なのは「正しい理解」

起立性調節障害の3つの原因

time 2018/07/04

起立性調節障害には「自律神経の機能」「心理的なストレス」「生活習慣」の3つの原因があります。

子ども(特に10歳〜16歳)に多い起立性調節障害。悩ましいのはいくつかの要素が重なり合って症状を生み出しているところです。

原因の考え方によっては「怠け」にも見えますし、「病気」にも見えてきます。

1.身体の調節をする自律神経の問題

1)原因を作っているのは自律神経

自律神経には交感神経と副交感神経があります。これらの機能が低下すると起立性調節障害の症状が出てきます。

・交感神経

活発に活動するときにスイッチが入る神経で「呼吸の量を増やす」「血流を促進して血圧を上げる」「消化機能を低下させる」といった働きをします。外からの刺激に対応するため筋肉を緊張させて、呼吸や心拍数を上げます。

・副交感神経

副交感神経は休息するときにスイッチが入る神経です。「血圧を下げる」「消化を促進する」「呼吸の量を減らす」といった働きをします。食事を消化して、睡眠をとって体力を回復させる役割を果たしています。

2)起立性調節障害になると

本来ならば立ち上がったときにめまいを起こさないようにするために交感神経が下半身に血液が流れていかないように筋肉を収縮させて、脳に十分な酸素と栄養が行き届くようにします。これができないのが起立性調節障害です。

立ち上がったときに重力で血液が下半身に流れて行ってしまい、脳に酸素などがいかなくなります。その影響で「ぼーっとする」「イライラ」「めまい」「頭痛」などの症状に悩まされることになります。

 

2.心理的ストレスが原因になる

1)自律神経とストレスの関係

起立性調節障害は自律神経失調症の一種です。

自律神経の難しいところはストレスに反応して機能が低下してしまったり、バランスを崩してしまうことです。自律神経はそもそも本人が自覚しない部分で機能しているものですから、自律神経が乱れてしまうと本人は自覚することができません。

2)理解のなさが症状を悪化させる

起立性調節障害は「怠け」と思われてしまいがちなので、怒られてしまったり、非難されることもあります。そこで感じたストレスが自律神経の乱れを生みます。まさに悪循環です。

周囲が理解をして、不要なストレスを与えないことが症状を悪化させないポイントになります。

 

3.ニワトリと卵の関係にある生活習慣

1)起立性調節障害による生活習慣の乱れ

夜、寝る時間になると交感神経にスイッチが入ってしまって寝られない。寝られないからゲームやYouTubeを見て過ごしてしまう。昼夜逆転がどんどん進む。

この昼夜逆転の状態は起立性調節障害の症状と言えます。つまり、起立性調節障害が原因で生活習慣が乱れたのです。

2)生活習慣の乱れによる起立性調節障害の悪化

しかし、生活習慣が乱れたことによって余計に夜寝られなくなり、朝起きられなくなります。

原因は起立性調節障害でも結果として乱れてしまった生活習慣のせいで余計に症状が悪化するのです。寝られないからゲームをしている時間とゲームをしているから寝られない時間の区別がつかなくなってくるのでそれらが循環してしまいます。

 

 

詳しくは「起立性調節障害:学校の対応」にまとめてあるのでそちらもご参照ください。

プロフィール

椎名雄一(心理カウンセラー)

椎名雄一(心理カウンセラー)

初めまして。椎名雄一です。 多くの大人が問題を先送りしようとします。今、解決しなければ、子どもはより困難な未来を乗り越えなくてはなりません。 [詳細]