町田・相模原|通信制高校 精華学園町田校 校舎長ブログ

起立性調節障害、うつ病、ひきこもり、発達障害に必要なのは「正しい理解」

理想の親子関係を考える会

time 2018/11/28

中高生の保護者限定で2018年11月28日に理想の親子関係を考える会を開催しました。

進路が決まっているご家庭から不登校で悩んでいるご家庭。兄弟・夫婦・親族の問題を抱えている方。過去の経験を乗り越えて今しあわせな方などさまざまかた合計17名で「理想の親子関係」や「現在起きている問題」などについて話し合いました。

子どものネガティブ発言に困っている

例)
自分はニートでいたいからもし結婚するとしても稼いでくれる年上の女性がいい

  • 子どもが何か「思い」を発信すること自体をポジティブに捉える
  • 素敵な自分になる程、素敵な女性に選ばれる
  • 否定的な思考、意見を言う時期でもあると思うので健全なことなのでは?
  • 最近の歌の歌詞などにそういう傾向のものが多い影響もあるのでは?

「ネガティブ」か「ポジティブ」かも重要ですが、いずれの主張をするにしても自分なりの価値観が表面に出てきます。「稼ぐこと」「結婚をすること」など最初から考えもしない人がいる中で生活保護ではなく、稼ぐ(奥さんがですが)という価値観を否定していなかったり、死ぬまで実家ではなく、結婚を選択肢に入れていること自体がかなり重要なメッセージです。

メッセージがネガティブかどうか?

よりもどんなテーマを選んだかの方が重要かもしれません。

椎名雄一 コメント

息子がゲーム以外に関心を持たない

例)
一日中ゲームをしていて、それが中心になって1日が回ってしまっている。

  • ゲーム自体を否定すると自分が興味を持っていることを否定されていることになるのではないか?
  • お父さんにコテンパンに負けたら「つまんない」と言ってやめてしまった。
  • タイマーロックをつけて管理をし始めたらタイマーロック自体がゲームのようになってきた。うまく活用したら良いかもしれない。
  • オンラインゲームで仲間になった人との関わりの中で社会性が戻ってくる場合もある。
  • オンラインであっても社会であり、コミュニティなのでそれができるのであればそこから社会性を取り戻していけば良い。
  • ゲームはその子にとっては命かもしれない。
  • ゲームカフェに出向いてみてはどうか?
  • ツイッターやユーチューブで世界が広がるのできっかけとしては良い。

ゲームを中心に考えるとゲームは依存症であり、ひきこもる最大の原因と思えますが、本人を中心に考えるとそうでもありません。実際にリアルの友達ができたり、バイトをし始めるタイミングで依存的なゲームの仕方をやめる子はたくさんいます。

重要なのはゲームの問題ではなく、ゲームをせざるを得ない状況の方です。希望もなく、家にこもっていればゲームに手が出ます。起立性調節障害で明け方まで寝られなければゲームをするしかありません。

ゲームより優先されるものが見つかれば、ゲームの優先順位は下がります。ゲームに勝るものを見せられるかどうか?が大人の工夫のしどころかもしれません。

椎名雄一 コメント

その他

それ以外にも100近い数の意見が出ましたが、目立ったものだけ抜粋します。このコミュニティに参加しているとさまざまな視点から回答やヒントが得られるので是非参加することをお勧めします。

また、現場では若者が保護者の疑問にその場で回答していますが、その部分についてはカットしています。

  • 子どもがひとりで外出できない
  • 肯定しすぎるので責任感のない大学生や若者が多い。否定は成長に繋がる。
  • 特に父親の凄さは自分で働くようになるまではわからない。母親が否定したら父親は理解されない。
  • 子どもの本音がわからない(長話をしたくないのでこちらが期待するであろう答えを言って本音がわからない)
  • 子どもがものを捨てられないが夫がそれを捨てたがる
  • 自分からやる気を出させるにはどうしたら良いのか?
  • 思春期の娘に対して、父親として接し方がわからない
  • 親の体調が悪かったので思春期に反抗などができなかった
  • 親が丸くなったと感じてから感謝の気持ちが生まれてきた
  • 受験生なのに学校に行けなくて困っている
  • 子どもの悩みを聞くのが難しい。言ってくれないし、疲れたという。
  • プロゲーマーとして食べていける根拠を教えて欲しい
  • 親の知識、経験をどのように伝えたら良いかわからない
  • 成功体験よりも失敗体験の方が子どもは聞いてくれる
  • 学校に行かなくていいよと言われて「応援して欲しかった」というこもいる
  • 自分の経験を手紙にして渡したらストレスになった
  • バイトをしたがった時期にバイトの経験を話したら聞いてくれた
  • 経験談は偉そうに聞こえるので嫌がられる
  • 30個くらい言って、1個ヒットするくらい話が伝わらない

理想の未来とは?

今、目の前にある問題ばかりに目を向けていると暗い気持ちになりますし、未来が見えてきません。目がくらむような明るい未来がもし見えたら、目の前の問題の幾つかは霞んでしまいます。そんな未来を保護者の皆様に考えていただきました。主なものを抜粋してご紹介します。

  • 子どもには高校で自分の居場所を認めてくれる価値観を認めてくれる場所を見つけて、自分のやりたいことをテーマに25歳ぐらいの頃には自立して欲しい。キラキラしていて欲しい。
  • 自分のオリジナルキャラクターを商品化して、ネットで売り出して大当たり。ネットニュースにも紹介されて話題になる。
  • 子どもが色々な人とコミュニケーションが取れるようになっていると良い。誰かと付き合っているみたい。一緒に仕事ができたら面白い。
  • この時期のことを糧にして、生きることができていたら良い。
  • 子どもたちは働いていて、結婚して孫ができる。そんな未来が来たら良い。成人してからは一緒にお酒を飲んでくだらない話をしたい。
  • 好きなことを見つけてそれを職業にいていて欲しい。
  • 25歳の頃には彼女ができているといいし、友だちと遊んでいて欲しい。
  • 子どもたちが独立して、犬と猫と夫婦の暮らし。時々子どもが帰ってくるのが理想的。
  • 子どもが大学で好きなことを研究していて、年に何回かワイワイ食事会をしたい。夫婦は旅行三昧。
  • 子どもは犬のトレーナー+ゲーム関連の仕事をしていて、親は趣味を楽しんでいられたら良いな。
  • 10年後には息子は一人暮らしをしていて彼女がいるみたい。自分は犬を飼っていたら良い。
  • 子どもは不登校を乗り越えて、希望の出版社に入り、自伝を出版して不登校の子どもたちのはげみになる。親も自立して自分の時間を作って楽しんでいる。
  • 27歳の頃には息子はスーツが似合うかっこいい大人になっている。私たち夫婦は仲良く、好きなことで盛り上がれる。息子には彼女ができて、私はその彼女とも仲良しになる。

今後も「保護者中心の考える会」と「中高生(卒業生)中心の考える会」を開催していく予定です。

次回予告

人と人がつながる「関わりしろ」とは

12月13日(木)19時〜21時 町田
人がつながるのりしろのようなものを関わりしろと呼びます。仕事が関わりしろの人もいればゲームも人もいます。関わりしろが少ない家庭では人と人のつながりが希薄になります。そんな関わりしろは悩んでいる人と関わるときには重要な役割を果たします。

起立性調節障害について考える会

1月
「起きられない」「寝られない」「昼夜逆転」「めまい」などで悩む中高生が増えています。起立性調節障害の仕組みと症状、どんな対応が有効かなどについて考えます。

お問合せは 精華学園高等学校町田校 まで

プロフィール

椎名雄一(心理カウンセラー)

椎名雄一(心理カウンセラー)

初めまして。椎名雄一です。 多くの大人が問題を先送りしようとします。今、解決しなければ、子どもはより困難な未来を乗り越えなくてはなりません。 [詳細]