2018/11/28
精華学園高等学校 町田校 校長の椎名雄一です。
この学習センターは心理カウンセラーとして精神医療や教育にたずさわってきた私が長年感じてきた課題に取り組む「志」をもってスタートしました。
その課題とは
能力を授けるのではなく、人を育てる教育をしなければ日本がだめになる
ということでした。
人は赤ちゃんの頃にはいるだけで素晴らしいと言われてきました。
ですが、成長するにつれて「〇〇ができるから素晴らしい」と褒められるようになります。
「存在が素晴らしい」「できるから素晴らしい」違いがわかりにくいかもしれませんが、できなくなった瞬間にその差がはっきりとします。
存在が素晴らしいと思って育った人はできなくても存在は傷つきません。
一方で
できるから素晴らしいと育った人は出来なかったら価値がないと感じるのです。
できるかどうか?技術があるかどうか?能力が高いか?
そんな機能でばかり人をはかっていたら、本当の人間は育ちません。
多くの不登校もこれを誤った結果としておきています。
私たちは一人一人の生徒の存在と向き合い、自分が素晴らしいと思える自分に出会うことを目標にしています。
そして、高校生活の中で機能を高めるのではなく、「こんな人間になりたい」という将来の自分を見つけることができる学校を作りたいと思っています。
この学校にはさまざまな人が出入りしています。
画家、詩人、自衛官、お花の先生、建築士、、、さまざまな大人が生徒たちと触れ合うことで生徒の中に「ああ、この人になりたい!」という尊敬する師匠のような大人ができることを望んでいます。
学校側の都合でキャリア教育をするのではなく、生徒の自発的な気持ちや夢をかなえる形で学校側が理想の大人候補との縁を作る。
そんな側面を持った「人を育てる」日本でもまれな学校でありたいと思っています。
過去の生徒には東北地方をはじめかなり遠い地域から転校してくる生徒もいます。
それは町田校の教育方針が日本でも類を見ないものだからだと信じています。
もしも、教育が知識のつめこみではないと考える方はぜひこの活動にご協力ください。